こんにちは。よしぞーです。
今回は先日報告したトラベラーズノートの洗浄実験の続き。
先にお伝えしますと、迷走しました。
これまで、
- 4種類のクリーナーを比較
- サドルソープで洗浄
という流れで行ってきました。
サドルソープで洗浄したところ全体的にとても綺麗な状態になりましたが、各クリーナーでメンテした部分のシミが残ってしまったことから、改めてクリーナー比較で1番の効果を発揮したM.MOWBRAYステインクレンジングウォーターで再度クリーニングしたらどうなるかを試してみました。
改めて前回サドルソープで洗浄した後の状態はこちらになります。
このシミを取りたく、M.MOWBRAYステインクレンジングウォーターにて再洗浄していきます。
ステインクレンジングウォーターの特徴について、製品に表記されている内容を要約しますと、
- 水性タイプの皮革製品用クリーナーで皮革に浸透して表面に潤いを与えながら汚れを落とす。
- 汚れ・古いクリーム・ワックスや汗(塩分)をすっきり落とし通気性を良くする。
- オレンジオイル・キャスターオイル等の天然成分を配合し様々な革製品に使用可能。
- 防カビ剤を配合しており、革靴のインナーの汚れ落としにも効果的。
となっており、普通に汚れ落としが出来るだけでなく、これまでのメンテで塗ったクリーナーも含めて一度リセットした状態に戻したいときにも効果があると感じています。
(信じています)
それでは早速試していきます。
適量のステインクレンジングウォーターをタオルにつけてトラベラーズノートの表面を拭いていきます。
シミの部分をメインにしつつムラが出来ないよう全体的に。
一通り拭き終わったところ。
少し跡が残っていそうですが、この状態で一度乾かしてみます。
乾燥後
予想通りクリーナー跡は残った。でも最初よりは若干取れたような気がします。
この後、何度かステインクレンジングウォーターで拭く・乾燥させるを繰り返していたところ徐々にクリーナー跡が消えていくことが確認できました。
消えていくのであれば徹底的に消そうと、トータルで5回ほどクリーナーで拭く・乾燥させるを繰り返した結果、下の写真の状態となりました。
洗浄前と比べてクリーナー跡はしっかり消えました。
ただし全体的に色は濃くなった気がします。サドルソープで洗う前と比較してどうだろう。少し濃くなってしまっているような。
しっかり流したとはいえサドルソープの成分が残っているはずなので、成分同士の相性もあるのかもしれませんね。
雰囲気的には好きな色合いなのでこのまま使っていく形でも問題ありませんが、前回のサドルソープで洗った後の綺麗な状態から使い始めたいです。
という事で、再度洗浄。
そして、乾かす。
どうだ!
・・・
あら、シャンプーダイレクトで洗浄した部分のシミが浮き出てきた。
ここまでくると絶対に綺麗にしてやりたいのが心情。
もう一度シミが浮き出てしまった部分を中心に全体的にステインクレンジングウォーターで洗浄した上でサドルソープで洗浄。
こんな事を3回ほど繰り返して、最終的に以下の状態になりました。
もう少しのところまで来たようにも感じますが、まだ若干シミが残っています。
最終的には、サドルソープで洗浄し石鹸を流さない状態でお湯にトラベラーズノートを浸けて一晩寝かす。一晩明けてから再度サドルソープで洗って乾かすということも試してみました。
一晩お湯につけたトラベラーズノート。お湯が黄色くなっているのはサドルソープの成分です。
その結果がこちら。
やっとシミを取ることができました。
長かった・・・。
ここまでたどり着くのに約10日以上経過しており(一度クレンジニグしたり水洗いすると乾燥させるのに時間を要してしまうためスムーズに進められない)いい加減どうにかしたいと思い始めていたところですので、最後に綺麗にできてよかった。
改めて纏めますと、
- 【ネオクリーナー】・【ユニバーサルレザーローション】・【シャンプーダイレクト】・【ステインクレンジングウォーター】の中で一番綺麗に汚れが落ちるのは【M.モゥブレィステインクレンジングウォーター】.
- シャンプーダイレクトも洗浄力は高いが洗い方に慣れないとムラが出来る。また成分が強いようで、洗浄後にシャンプーダイレクトの成分が革に染み付いてしまうことが確認できた。そしてこの成分は他の洗浄剤でクリーニングしても簡単には取れない。
- ネオクリーナーの洗浄力はさほど高くなく、クリーニングした場所の色が濃くなってしまう。
- ユニバーサルレザーローションもクリーニングした場所の色が濃くなる(一番濃くなった)ただし濃くなるのは保湿・つや出し効果も含まれているため。最終的な仕上げまで1本で行うのであれば便利だし安上がり。
- サドルソープで水洗いをすると、ムラなく全体的に汚れが落ちるが色が薄く(明るく)なる。
となりました。
ということで、私が出した結論。
この洗浄している期間かなり迷走してしまいましたが、革のクリーナー製品を使う上での作法というか理屈みたいなものが頭の中で理解できたような気がします。言葉では表現しづらいですが、「こうするとこうなる」、「これ使うとこうなる」みたいな勘所というか。
とりあえず気になったことは全て試してみようというのが自分のスタンス。この記事で読者の皆様にお役立てできることがあったかどうかは疑問ですが。
しっかり汚れを落とした記念画像
最後になりますが、トラベラーズノートを綺麗に洗浄すると、トラベラーズノートの革の毛穴がくっきり見えるようになります。綺麗に洗った記念にその毛穴をマクロ撮影しましたので載せておきますね。
あまり見る機会のないお宝画像だと思います。(だれにとってのお宝?)
でもこうやって毛穴を見ると、昔は生き物だったんだな〜って実感湧いて、今まで以上に大切に育ててあげたいという気持ちが強くなりますよね。
以上でこのトラベラーズノートの洗浄はおしまい!
余談ですが、今話題のミラブルプラスで洗浄したらもっと綺麗になるかもしれませんね。