トラベラーズノートブルーと各種レザーケアオイル・クリームとの相性を検証

メンテナンス

こんにちは、よしぞーです。

トラベラーズノートブルーが発売されて早1週間、今回発売されたブルーの色味は少しグリーンが混ざっていて奥深い美しさがありますね。

質感に関しても多少の個体差はありますが、私がお迎えした5つはしっかりと中にオイルが含まれている事が感じられつつ、サラサラ・そしてパリッとした硬さがあります。ブラック、ブラウン、キャメルなど他の色と比べると、また一味違う雰囲気があり、今後育てていくのが楽しみです。

このブルーがエイジングによって飴色に…みたいなことを楽しみにしています。

さて今回はブルーのメンテナンスに使うオイルについて。

トラベラーズノートは元々の革の製造工程でオイルを含ませているので購入当初からオイルを入れる必要はありませんが、新品のタイミングでオイルを塗り艶のある状態にした上で使っていきたいという方もいらっしゃるのでは。もちろん使っていく過程でのメンテナンスも含めて。

しかしながらオイルによっては塗ると革の色が変色したり濃くなり過ぎてしまう事もあります。ブラックやブラウンなど元々が濃い色のトラベラーズノートであればさほど意識しなくても大丈夫ですが、それらと比較すると明るめの色合いのブルーはより変色が顕著に出てしまいます。

ブルー元々の色味がとても素敵ですので、出来ればこのブルーを活かしたままエイジングを進めていきたいものですよね。

という事で、このブルーと相性の良いオイルを検証してみます。

トラベラーズノートブルーの色味を損ねないレザーケアオイル比較

それでは今回の検証内容について。写真にある各種レザーケア用オイル(一部レザーケアオイルでないものも含みますが)をブルーのトラベラーズノートに塗っていき、色の変化、艶、触り心地などをチェックしていきます。

検証に使うオイルは以下の9種類で写真左上から、

  • ラナパー
  • コロニル 1909 シュプリームクリームデラックス
  • サフィール ユニバーサルレザーローション
  • 革の達人
  • コロンブス ミンクオイル
  • 花王 ニベア
  • 蜜蝋(ノーブランド)
  • コロンブス Brillo
  • エム・モゥブレィ プレステージ リッチデリケートクリーム

となります。

それでは検証結果に入りますが、まずは結果をご覧ください。

こちらはブルーのトラベラーズノートに各種メンテナンスオイルを塗って、乾燥した状態でスキャンしたもの。

画像の中で横長丸の色が付いている部分がオイルを塗った部分となりますが、それぞれのオイルによって色に変化があり、元の色に近いもの、濃くなってしまっているものがある事が分かります。

また、トラベラーズノートのブルーがそのまま濃い色になれば良いのですが、オイルによる色が混ざってしまうケースも見受けられ、それを具体的に見れるのが下の画像。


スキャン写し出しの状態から明るさや色温度を変えることで、色の変化が具体的に確認できました。

また、今回の検証にあたり様々な環境にて撮影を行なっていますので、光源による見方の差も置いておきます。

室内での撮影

曇りの日の日中帯に外での撮影

晴れ日の午前中に外での撮影

光源を変えてみるとそれぞれ異なる状態になっているのが分かりますね。


それでは色変化を確認できる画像をベースに、一つ一つ結果を見ていきましょう。

ラナパー


ラナパーは、蜜蝋、ホホバオイルといった天然素材をベースにした使用したワックスタイプのオイルでトラベラーズノートのメンテナンスオイルとして公式でも紹介されています。薄くのばしていくだけで「保護、ツヤだし」・「撥水効果」などが得られ私も重宝しておりますが、ラナパーの弱点は革によっては塗った部分の色が濃くなってしまうこと。

実際キャメルに塗るとかなり色が濃くなってしまう事を自分でも確認しており、色の変化を求めない場合は注意が必要です。

塗った結果

色の変化は強く濃黒っぽい色味になってしまう事が確認できました。※元々のブルーがそのまま濃くなる変色であれば良いのですが、別の色味が重なってしまったような変色に感じます。塗った部分はシットリとした感触。また伸びがよく少量でも広い面に塗ることができます。
メモ(感覚的なもの含め)
  • 色はかなり濃くなる
  • 変色度合いも高い
  • 艶・光沢の出具合:低い
  • 少量のラナパーでも伸びる
  • 乾きは遅い
  • 触った感触はしっとり・多少のベタつきを感じる
  • 蜜蝋成分によりハチミツの香りがする
  • 原材料・成分:ビーズワックス(蜜蝋)・ホホバ油・ワセリン・ラノリン100%
  • お値段は2,000円

コロニル1909シュプリームクリームデラックス


このクリームは乾燥してしまった皮革繊維に油分を浸透させ、繊維の肌理を整えることともに高い保湿効果と艶出し効果が得られます。粘りがなく伸びがとても良いのも特徴で少量でも広い範囲に塗る事ができます。
私はこのシュプリームクリームデラックスの長年の信者でして、推しを聞かれたらまず「コロニル」と答えてしまうほど。

塗った結果

今回の実験で私の中での大本命がシュプリームクリームデラックスでしたが、期待通りの結果となりました。
色は変わったもののブルーの色味が活きたまま濃くなった感じの結果になりました。また今回実験した9種類のメンテオイルの中で一番ツヤ(光沢)も出ています。塗った後の感触はベタつかずサラサラとしています。
メモ(感覚的なもの含め)
  • 元の青がそのまま濃くなる感じ
  • 変色は少ない
  • 艶・光沢は9種類の中で一番出た
  • 触った感触はサラサラしていてベタつきはない
  • 香爽やかなシダーウッドの香り(森林の香り)
  • 乾きは早い
  • とにかく伸びる(少量で広い面に塗ることが可能)
  • 原材料・成分:シーダーウッドオイル・ラノリン・フッ化炭素樹脂
  • お値段高め2,800円

サフィールユニバーサルレザーローション


続いて左上から3番目のサフィールユニバーサルレザーローション。

ビーズワックス(蜜蝋)とホホバ油を主成分としたマイルドなレザーローションで、これ1本で汚れを落とし、栄養と柔軟性を与え劣化やひび割れから守る優れものです。

塗った結果
色は濃くなり、合わせて色の変化も生じています。ラナパーと比べると変化は少し弱めでしょうか。塗った部分の触った感触は少ししっとりとしています。ツヤはそこそこに出るように感じます。
メモ(感覚的なもの含め)
  • 色は濃く変化する(ラナパーの変色よりは目立たない)
  • 同じくラナパーほどではないが多少の変色もある
  • 艶・光沢はそこそこ出る
  • 少ししっとりとした感触
  • 若干ハチミツの香り?(表現が難しいが少し甘い系の香り)
  • 乾きは早い
  • 浸透率が高くすぐに革の中に染み込んでいく感じ
  • お値段は1,500円

革の達人


革の達人は蜜蝋・ホホバ油・ワセリン・ラノリンという天然成分で作られたメンテナンスオイル。成分&効果がラナパーと似ていると言われますが、ラナパーよりも値段が安い(100gで1000円前後)ワックスタイプのオイル。塗るだけで柔軟、保護、艶出し、撥水、補色、抗菌、汚れ取りの万能ワックスで、革・合皮の衣服、鞄、靴、ソファー、シートをはじめ、金属や木製品、家具などにも使える一家に一台タイプの便利なものです。

塗った結果
色が濃くなり変色も確認できました。塗った部分の触り心地もしっとりとしててラナパーと似た結果になりました。
メモ(感覚的なもの含め)
  • 色は濃く変化する(ラナパーと同じくらい)
  • 変色度も高い
  • 艶・光沢はさほど出ない
  • しっとり・塗った直後は少しベタつきを感じる
  • 無臭(無臭じゃないけどよしぞーにはわからず)
  • 乾きは遅い
  • 伸びは良いが浸透していかないようにも感じた

コロンブス ミンクオイル


今回使用しているオイルの中で唯一動物性のオイルであるミンクオイル。昔からの定番品ですね。ミンクオイルは塗っていくうちに革を柔らかくしていく効果がありますので、潤いを与えながら革を柔らかくしていきたい方にはオススメのオイルです。(反対に革を柔らかくしたくない方にはオススメできません)お値段も定価600円と安価。

塗った結果
色が濃くなり変色も確認できました。また浸透性が低いのか塗った後、落ち着くまでの時間が長くべとつきが感じられました。最終的にはシットリとした状態に落ち着きますので、塗る際はしっかりと乾燥させる時間を確保したいですね。
メモ(感覚的なもの含め)
  • 色は濃く変化する(ラナパーと同じくらい)
  • 変色度も高い
  • 艶・光沢はさほど出ない
  • しっとり・乾燥までベタつきを感じる
  • 表現が難しいが好き嫌いは別れる香り
  • 乾きは遅い
  • 塗っている途中・キュッキュという感覚

ニベア


右側に移って一番上。人間用のハンドケアクリームであるニベアです。ニベアの説明は不要ですね。本来レザーケア商品ではありませんが、トラベラーズノートのメンテナンスにニベアを使われる方も多いので試しています。

塗った結果
私は何度かトラベラーズノートを含め革製品にニベアを塗っておりますが、ニベアを塗り伸ばしていく過程で成分が分離するというのか、無色透明な「水滴」が表面に浮いてきます。(革製品に対して適しているかどうかの判断はここではしません)
結果としては、変色はあったもののラナパーなどと比べると少しだけというレベルでしょうか。ベタつきもなく乾いた後はサラサラとした状態です。
メモ(感覚的なもの含め)
  • 色は濃くなるが検証したオイルの中では真ん中くらい
  • 変色の度合いも低い
  • 艶・光沢はさほど出ない
  • サラサラとした感触
  • ニベアの香り
  • 乾きは比較的早め
  • 塗っていく過程でニベアの油分と水分が分離される感覚で水滴が発生
  • 値段は200円前後

蜜蝋(ノーブランド)


この蜜蝋は以前地方に旅行に出かけた際にお土産屋さんで販売されていた蜜蝋のため、商品としての紹介はできませんが一般的な蜜蝋ワックスとなります。革の表面に皮膜をつくり適度な保湿・ツヤ・防腐の作用を発揮してくれますので、レザーケアはもちろん無垢家具のメンテナンスによく利用されますね。

塗った結果
他の蜜蝋配合のワックス同様色が濃くなり変色を確認しました。
メモ(感覚的なもの含め)
  • 色は濃くなるが検証したオイルの中では真ん中くらい
  • 変色の度合いも低い
  • 艶・光沢はさほど出ない
  • さらっとした塗り心地で浸透も早い。
  • 多少のしっとり感が残る
  • ハチミツの甘い香り。
  • 乾きは普通

コロンブス Brillo


コロンブスより発売されているBrillo(ブリオ)。
ビーズワックスとヒマワリワックスが皮革表面に硬く透明な薄い膜を作ることで持続性のある光沢と柔らかな感触を与え、また保湿効果に優れたホホバオイルが皮革に素早く浸透し繊維間の摩擦を減少させることで皮革にしなやかさと柔軟性を与えるワックスです。

塗った結果
コロニルシュプリームクリームデラックスを塗った時の感触に似ていて、クリームが気持ちよく伸びて浸透していきます。乾燥後の変色はほとんどなく自然な艶が出ているようなイメージ。
メモ(感覚的なもの含め)
  • 伸びが非常に良い
  • 色付きも非常に少ない
  • 変色もほぼなし
  • 艶は自然につくレベルで違和感がない
  • 乾きが早い
  • プルプルとしたジェル状クリーム
  • 乾燥後はサラサラ
  • 柑橘(シトラスグリーンの香り)系のすっきりとした香り。(すっごく良い香りで鼻に近づけ過ぎて口に付きました)
  • 日本のブランドでもここまで作れるのかという感じ
  • 値段は1,800円

M.モウブレイ リッチデリケートクリーム


約97%が天然成分で作られているナチュラル志向のクリーム。森のバターと称されるアボカドから採油した「天然アボカドオイル」を主成分としています。アボカドオイルはべたつかず、皮革に深く浸透していくので、乾燥した皮革の潤い補給、硬化した皮革の柔軟性アップ、皮革の劣化防止やハリを与えるなどに効果的なクリームです。

「すー」っと革の中にクリームが浸透していきます。高級な化粧水を顔につけているイメージといえば伝わるでしょうか。
これまで試してきたオイルは少なからず塗った部分の色が濃くなりますが、リッチデリケートクリームは塗った直後に多少濃くなるものの、中に成分が溶け込みオイルの色味が消えていくような感覚を覚えます。
メモ(感覚的なもの含め)
  • 浸透性が高くすっと革の中にクリームが入っていく。かつ伸びも良い
  • 色付きは9種類の中で一番少ない(塗ったところが消えていく)
  • 変色はほとんどなし
  • 艶・光沢はほんのり程度
  • 乾きが早いくサラサラとした仕上がり
  • さわやかで心地の良い香り(アロマみたい)
  • 使うと妻に怒られそうな高級化粧水を顔につけたような感覚
  • 自分の顔に塗っても大丈夫そう(洗面所にあったらつけると思う)
  • 革の表面ではなく革の中をリッチにしてくれそう
  • 「良い感じ」感が半端ない
  • 値段は1,500円

検証結果まとめ

以下は、今回の検証で使用した各種レザーケアオイルを色の変色・ツヤ・触り心地などそれぞれ分別したものです。

色の濃さ・変色が少なかったもの

エム・モゥブレィ プレステージ リッチデリケートクリーム
コロンブス Brillo
コロニル 1909 シュプリームクリームデラックス

色の濃さ・変色が強かったもの

ラナパー
革の達人
蜜蝋

艶・光沢の出たもの

コロニル 1909 シュプリームクリームデラックス
サフィール ユニバーサルレザーローション
ミンクオイル

艶・光沢の出なかったもの

エム・モゥブレィ プレステージ リッチデリケートクリーム
コロンブス Brillo
ニベア

塗った後の触り心地(さらさら)

エム・モゥブレィ プレステージ リッチデリケートクリーム
コロニル 1909 シュプリームクリームデラックス
コロンブス Brillo・サフィール ユニバーサルレザーローション

塗った後の触り心地(しっとり)

ミンクオイル
ラナパー
革の達人

トラベラーズノートブルーに適したオイルについて

保湿を目的にするのか、ツヤ出しを目的にするのか、それとも柔らかくするのかなど、それぞれ目的によっても異なりますが、今回の検証はトラベラーズノートブルーの色味を損ねずに栄養分を与えツヤを出していくこと前提としています。

そういった観点から見ると、「コロニル 1909 シュプリームクリームデラックス」・「コロンブス Brillo」・「エム・モゥブレィ プレステージ リッチデリケートクリーム」の3製品を選択肢にあげたいですね。

革の保湿はもちろん担保しつつ、ブルーの色を活かしたツヤのある光沢感を出していきたい場合は、「コロニル 1909 シュプリームクリームデラックス

銀面(表面)の風合いは自然エイジングに任せて、とにかく内面を良い状態に保たせたい場合は、「エム・モゥブレィ プレステージ リッチデリケートクリーム

その中間を取りたい場合は、「コロンブス Brillo

という結論になりました。

よしぞー個人的には、購入したブルーのうちの1つはオイルメンテも含めて育てていきたいと考えていますが、この3つの中で「リッチデリケートクリーム」を使ってみようと考えています。このクリームが革の状態とエイジングを内面からしっかりとサポートしてくれそうに感じています。

参考写真

最後に一般的なヌメ革を使用して各種オイルを塗ってみたものですので、あわせて参考にしてもらえればと思います。

このヌメ革での実験でもわかる通り、リッチデリケートクリームはほとんど色がつきません。シュプリームクリームデラックスとBrilloも変色はほとんどありませんが、このヌメ革での検証を見ると白っぽく見えますね。次に色がつかないのがニベアでしょうか。

ここまでやっておいて、そもそもの話なんですけど、、

ラナパーや革の達人などオイルに元々色がついているものって、革に色は付きますよね。

以上!

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