トラベラーズノートキャメルと各種レザーケアオイル・クリームとの相性を検証

メンテナンス

トラベラーズノートのレザーケアオイル(クリーム)として公式ではラナパーが推奨されています。

ラナパーはビーズワックス(蜜ロウ)とホホバ油を配合した100%天然のオイルですが、ラナパー自体の色が濃いため、キャメルのような薄い色の革製品に塗ると、革全体の色合いが濃くなってしまい元々の風合いと変わってしまうのが嫌だと感じる方も多いのではと感じます。

下の写真はトラベラーズノートキャメルにラナパーを塗った際の写真。

以下が半分塗ったところ。

ラナパーを塗った部分が一段色味が深くなったのが写真でも伝わるかと思います。

こういった色の変化を風合いとして良しとする方ももいれば、出来れば元の色合いをベースにオイルエイジングを進めていきたいと感じる方もいらっしゃるでしょう。

今回、複数のレザーケアオイル(クリーム)を使用してトラベラーズノートキャメルにどんな色変化が生じるかを検証してみましたので、メンテナンスオイル購入の際の検討材料にしていただければと思います。 ぜひご覧ください。

検証内容と結果

今回の検証で用意したのは、写真の8種類のレザーケアオイルです。

  1. ラナパー
  2. コロニル 1909 シュプリームクリームデラックス
  3. サフィール ユニバーサルレザーローション
  4. 革の達人
  5. コロンブス ミンクオイル
  6. 花王 ニベア
  7. コロンブス Brillo
  8. エム・モゥブレィ プレステージ リッチデリケートクリーム

※ニベアはレザーケア用ではありませんが、インターネット上でユーザーのブログを読んでいるとニベアが良いと言う声を複数目にしましたので試しています。

これらの各種オイルをキャメルのトラベラーズノートに塗っていき、色の変化、艶、触り心地などをチェックしていきます。

それでは結果です。

こちらはキャメルに各種メンテナンスオイルを塗ってスキャナーで読み込んだ画像。


最初は6種類のオイルで検証しており、後から「コロンブス Brillo」と「エム・モゥブレィ プレステージ リッチデリケートクリーム」を追加したので写真のような塗り方になってしまいました。

なお、1〜6のオイルに関しては時期を分けて2度オイルを塗っております。塗った箇所の右側濃くなっている部分が2回目の部分となりますので、塗り続けていった場合にどうなるかも確認出来るかと思います。

(7と8は別途検証します) 以下は違う光源での見え方です。

日光下で撮影したもの

屋外日陰で撮影したもの

室内で撮影したもの

一番色の薄い順に並べると以下の結果になりました。

  1. コロンブス Brillo
  2. エム・モゥブレィ プレステージ リッチデリケートクリーム
  3. コロニル 1909 シュプリームクリームデラックス
  4. ニベア
  5. サフィールユニバーサルレザーローション
  6. ラナパー
  7. ミンクオイル
  8. 革の達人

※Brilloとリッチデリケートクリームはほぼ同じくらいの変化

また、艶・光沢の出やすいものに関しては目視での確認なので参考程度になりますが、以下のように見えます。

光沢が出やすいもの:コロニル・ミンクオイル
中間:ラナパー・サフィール
光沢が出づらいもの:ニベア・革の達人・コロンブス Brillo・エム・モゥブレィ プレステージ リッチデリケートクリーム

元の風合いを変えずにオイルを入れて保湿や保護をしたい方は、「コロンブス Brillo」「エム・モゥブレィ プレステージ リッチデリケートクリーム」の2つがお勧めという結果になり、また艶も出したい方は「コロニル 1909 シュプリームクリームデラックス」が良いという結果となりました。

なお、この検証は2018年3月に発売されたトラベラーズノートブルーでも実施しまして、こちらでも近い結果となっています。

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