革製品を水洗いする石鹸(サドルソープ)でトラベラーズノートを洗浄〜乾燥後の結果〜

メンテナンス

こんにちは。よしぞーです。
サドルソープで洗ったトラベラーズノートが乾きましたので、乾いた後の状態を報告します。

洗浄時の記事はこちらをご覧ください。

革製品を水洗いする石鹸(サドルソープ)でトラベラーズノートを洗浄〜洗浄編〜
こんにちは、よしぞーです。 M.MOWBRAYから発売されている、サドルソープという革製品の水洗いする為の石鹸があるのは...

サドルソープでの洗浄結果

まず、改めて洗浄前の状態

この状態に対して、洗浄後はこの状態変わりました。

※出来るだけカメラの設定・時刻・場所・天気は同じ状態にして撮影しましたが、ホワイトバランスに若干の差が出てしまっています。ご了承ください。

↓別の環境で少し拡大したもの

洗浄前

洗浄後

この様な状態になりました。

また、撮影環境は異なりますが購入時(開封時)の写真を残してたので参考までに載せておきます。
開封時

洗浄後

洗浄前の状態と比べ表面の汚れはしっかりと取れていて、トラベラーズノートを購入して開封した時の状態に非常に近くなったと感じます。

気になる点としては、

  1. 全体的な色合いが開封時よりも若干薄くなった?
  2. 銀面(革の表面)が若干毛羽立った?
  3. 革が少し柔らかくなった?

といったところでしょうか。

1.全体的な色合いが開封時よりも若干薄くなった?

購入当時のものとの比較が写真でしか出来ませんので判断が難しいのですが、開封したて時よりも色が少し落ちてしまった様に感じます。いや、感じるではなく少し落ちました。
ただこのレベルの色落ちであればクリームを一度塗れば元に近い色にまで戻るでしょう。

ちなみに以前、手洗い洗剤で洗浄した時は(その時はブラウン)、はっきり見てわかるレベルで色が落ちました。その時の色落ちと比べると若干落ちた程度の印象です。

2.銀面(革の表面)が若干毛羽立った?

拡大写真を見るとわかりますが、毛穴が綺麗に見える様になり銀面の表情が元々のツルツルに近い状態から毛穴の段差分だけ毛羽立った様に感じます。今回馬毛ブラシで洗浄を行いましたが、ブラシの毛先によってこういった症状に変化したかもしれません。この表情は個人的に好きではありますが元の銀面の風合いを維持するのであれば柔らかいスポンジ等で洗った方が良いかもしれませんね。

3.革が少し柔らかくなった?

普段は気づきづらいのですが、購入当初と比較して革が柔らかくなりました。※立てた時にへにゃっとする。
こちらは購入後使い続けてきた過程の中で柔らかくなったのかもしれませんので、今回の洗浄とは関係のないものかもしれませんが、一応書いておきます。

クリーナーを塗った部分


続いて洗浄前にクリーナーを塗った部分の状態ですが、見事に4箇所とも跡が残ってしまいました。

左上「コロンブス ニューネオクリーナー」と右上「サフィール ユニバーサルレザーローション」は多少跡が残っている程度ですが、左下「コロニル シャンプーダイレクト」と右下「エム.モゥブレィ ステインクレンジングウォーター」は跡がだいぶ目立ちます。

特にコロニルシャンプーダイレクトで洗浄した部分は色の変化が激しくて、写真でも見てわかる通り、サドルソープで洗浄する前の状態(シャンプーダイレクトで洗浄したての状態)よりも色が濃くなってしまっております。これは相性が悪いと言わざる得ません。

サドルソープを使った洗浄の成功例と失敗例

さてこれまで私はこのサドルソープを使用していくつかの革製品を洗浄しています。
この中で上手く洗浄できたものもあれば、失敗してしまったものがありますので以下に事例を載せておきます。

成功例〜大型の革製バッグ〜

こちらの洗浄では、色落ち・形くずれ等は一切なく綺麗に洗浄が出来ました。

失敗例〜ノートカバー〜

洗浄力が高いことから汚れはしっかりと落ちたものの、ノートカバーの形状が変わってしまい、メモパッドの差込口にメモパッドが差し込めないといった(強引に差せば差し込める)状態になりました。
また、しおり用途として使う薄い革の部分はしわくちゃになってしまいました。

まとめ

サドルソープは非常に洗浄力が高いし大型の革製品を一気に洗うことができるので便利ですが、革製品を選ぶという弱点はありそうですね。

トラベラーズノートの場合は、革がそれなりに分厚い革ですし失敗例であげたノートカバーの様に何かをシビアなサイズの中で差し込むといったケースもありませんので、色落ちと表情の変化に理解を持てればサドルソープの使用は問題なしかと感じます。

個人的には別のクリーナーで洗浄した箇所もスッキリ綺麗になって色落ちもせず、サドルソープだけで事足りますね的な結果になったら今回の検証はなんだったのだろうという気持ちもありましたが、それぞれ様々なメリット、デメリットがある事を理解できたので、試して良かったかなと思っています。

さて、洗浄実験で使用したキャメルですが、このまま使うにはクリーナーによるまだら模様がシュールなので最後にもう一度洗浄を行おうと考えてます。

今回の実験で1番洗浄力の高かったステインクレンジングウォーターにて全体的にクリーニングして、まだら模様になってしまっているトラベラーズノートがどれだけ綺麗になるかを試してみます。

洗浄後に報告します。

以上、サドルソープによるトラベラーズノートの洗浄実験でした。